合成樹脂版を使った新聞製作
輪転機をうなりをあげて回転し、フルスピードで流れる長大な紙が次々にインクに染まっていく・・・。
プーンと鼻をつくインクのにおい・・・。
1世紀以上もの間、新聞印刷の主役に君臨していたのが、ニュースを満載した鉛版でした。
しかしいま、鉛板は合成樹脂版に主役の座を奪われようとしています。
毎日新聞社は中部、西部本社に続き大阪本社が昭和59年6月から、東京本社も10月から合成樹脂版に全面的に切り替えました。
鉛版は姿を消してしまったのです。
合成樹脂版は、光の当たる部分が硬くなる(硬化反応する)樹脂でつくられる凸版で、感光性樹脂版とも呼ばれるものです。
毎日新聞が採用した樹脂は、旭化成工業が開発したAPR(エー・ピー・アール)樹脂で、レモン色をした透明な液体感光性樹脂です。