合成樹脂版を使った新聞製作 3
感光性樹脂版というと、写真フィルムからの連想で暗いところで作業しないと露光してしまうと考えるかもしれません。
ところが樹脂に照射する紫外線は、スキー場の紫外線のざっと100倍の強さ。
普通のオフィスの螢光灯程度には反応しません。
話が横道にそれましたが、光が当たらない部分のAPR樹脂は何の変化も起こさず、液体のまま残るので、カバーフィルムをはずし、弱アルカリ性水溶液で洗い流します。
あとは乾燥させ、再露光し、小さなアミ点や細い線などを確実に硬化させればできあがりです。
活字組み版-紙型-鉛版法が長い間、命脈を保ってきたのは比較的短時間に多数の複製版を安く手に入れられたためです。
しかし鉛公害、高熱作業、一版18キロという重さなど職場環境の悪さを改善しようということで、わずか100グラム、しかも公害のない合成樹脂版が脚光を浴び始めたのです。
新聞社のメリットだけでなく、読者にも印刷面が美しくなる、印刷工程のスピードアップで新鮮なニュースが手に入る、といった利点があります。