音の波で音を消す防音装置 3
音の波で音を消す・・・といわれても、何のことやらよくわからないかもしれません。
理屈はこうです。
池の中に石を投げると波が輪になって広がり、波紋を描きます。
この波の輪に、ちょっと時間をずらして別の石を投げると、波同士が"干渉"し合ってエネルギーを失い、波自体が消えてしまうのです。
干渉型防音装置はこの原理を応用しています。
この防音装置に当てはめて説明しましょう。
音は空気に圧力を加えて伝わっていく波のことですが、まず池の場合でいう「時間をずらして投げる別の石」に当たる音波をつくり上げ、それを障害物なしに伝わる音波にぶつけ前述の"干渉作用"で全体の音を消したり減音させます。
「時間をずらした」音波をつくるやり方としては、光のプリズムと同じように音のプリズムによって音を屈折させ、音波を遅らせればいいのです。
そのプリズムに当たる装置の、通風溝のような入り口から入った音波はカギ形の通路を経て屈折、通路の距離分だけ音波が遅れます。
その音波が外に出ていろいろな方向に伝わり、障害物なしで進んでくる音波とぶつかり合うという寸法なのです。